「今月もUber Eatsで数千円…」「気づいたら財布からお金が消えている」。そんな感覚に心当たりはありませんか。
実は、月に10日「お金を使わない日」をつくるだけで、年間数十万円の差が生まれる可能性があります。難しい節約テクニックではなく、「その日は支出しない」と決めるだけのシンプルな習慣です。
この記事では、「No Money Day(NMD)」の基本ルールと、浮いたお金を将来の資産形成にどうつなげるかを、筆者自身の失敗談も交えながら解説します。
先に結論を知りたい方は、浮いたお金の置き場所の選択肢(楽天証券)を先にチェックしてみてください。
No Money Day(NMD)とは?お金を使わない日の基本ルール
結論から言うと、NMDとは「1日まったくお金を使わない日」を意図的につくる節約習慣です。現金・電子マネー・クレジットカードなど、支払い手段を問わず支出ゼロにする日を指します。
対象になる支出・ならない支出
対象になるのは、食費・日用品・カフェ・外食・ネットショッピングなど、その日の判断で発生する支出です。
一方で、家賃やサブスクなどの固定費(自動引き落とし)は対象外です。NMDはあくまで「その日その場で使うお金」をコントロールする習慣だと考えてください。
1992年の「Buy Nothing Day」が起源
NMDの考え方の源流は、1992年9月にカナダ・バンクーバーでTed Dave氏が提唱した「Buy Nothing Day」だと言われています。1990年代後半には雑誌「Adbusters」が世界に発信し、1997年には開催日がブラックフライデーに変更されました。
当初は消費社会への問題提起という「思想」の側面が強い活動でしたが、現在はSNSを中心に「NMD」と略され、個人の貯金術として広まっています。
NMDが「貯金術」として広まった理由
NMDが支持される理由は、家計簿や複雑な予算管理が苦手な人でも「今日は使わない」というルールひとつで実践できる手軽さにあります。
筆者の場合
筆者の家庭は夫婦2人で食費が月12〜13万円ほどかかっており、総務省の家計調査(2025年版)による平均(76,880円)より月4.8万円、年間にすると約60万円多い状態でした。原因のひとつが、休日を中心に月8〜10回利用していたUber Eatsやnoshなどの宅配サービスです。
NMDで浮いたお金を「使う」から「増やす」に変える視点
NMDで支出を減らせたら、そのお金をどうするかも合わせて考えておくと、節約の効果をより大きくできます。
4%ルールで見る「支出を減らす」威力
FIRE(早期リタイア)の世界でよく使われる考え方に「4%ルール」があります。これは、資産の4%を年間の生活費として取り崩しても資産が長期間維持できる、という米トリニティ大学の研究(Cooley・Hubbard・Walz, 1998年)を基にした考え方です(詳細な適用条件には議論もあるため、あくまで目安として捉えてください)。
この4%ルールを逆算すると、月々の支出を1万円減らせば、FIRE達成に必要な資産は理論上300万円少なくて済むという計算になります。
| 月の支出削減額 | 年間削減額 | FIRE目標資産の減少(目安) |
|---|---|---|
| 1万円 | 12万円 | 約300万円 |
| 3万円 | 36万円 | 約900万円 |
| 5万円 | 60万円 | 約1,500万円 |
「収入を増やすより支出を減らす方が簡単」と言われる理由はここにあります。収入は税・社会保険料の負担で手取りベースでは30〜40%程度目減りしますが、支出削減はほぼ100%そのまま効果として残るためです。
「ラテマネー」を運用に回すという考え方
「ラテマネー」とは、毎日何気なく使うカフェ代のような少額支出の積み重ねが、将来的に大きな金額になるという考え方です(デヴィッド・バック氏の著書「The Automatic Millionaire」が出典として知られています)。
たとえば、年間21.6万円(月1.8万円)を投資に回し、年利5%で運用できたと仮定した場合のシミュレーションは次のとおりです(あくまで一定の利回りを仮定した試算であり、将来の運用成果を保証するものではありません)。
- 10年後:約272万円
- 20年後:約715万円
- 30年後:約1,435万円
同じ節約でも、「使い切る」か「置き場所を変える」かで、10年後・20年後の景色は変わってきます。ちなみに、お菓子代を見直して年間12万円を削減した記録や、水筒(マイボトル)習慣で年間24万円を削減した記録も別記事にまとめていますので、あわせて参考にしてください。
浮いたお金の置き場所の選択肢として、証券口座という選択肢もある
NMDで浮いたお金の置き場所は、貯金だけとは限りません。選択肢のひとつとして、NISA(少額投資非課税制度)を使える証券口座があります。
たとえば楽天証券の場合、次のような特徴があります(手数料やサービス内容は変更される可能性があるため、お申込み前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください)。
- NISA制度に対応しており、国内株式・投資信託の売買手数料が無料
- 楽天カードでのクレジット決済による投信積立で、楽天ポイントが貯まる
- 貯まった楽天ポイントを使って投資信託や米国株を購入できる
「投資は元手が大きくないと意味がない」と思われがちですが、NISAは少額(証券会社によっては100円)から始められる仕組みもあります。NMDで浮いた数千円を「まず置いてみる」という発想も可能です。
比較表:浮いたお金の置き場所を比較する
浮いたお金をどこに置くかで、増え方もリスクも変わります。それぞれの特徴をフラットに比較してみます。
| 置き場所 | 期待できること | リスク | こんな人向け |
|---|---|---|---|
| その場で使う(消費) | 満足感・利便性 | 資産としては残らない | 今の生活の質を優先したい人 |
| 銀行預金 | 元本が減らない安心感 | 増えるスピードは緩やか(低金利) | まず「使わない」ことに慣れたい人 |
| NISA(証券口座での運用) | 長期的な資産の成長が期待できる(結果を保証するものではない) | 元本割れの可能性がある | 長期目線で資産形成を考えたい人 |
正解はどれか、ではなく、NMDで浮いたお金の一部だけでも「置き場所」を選び直してみることが、資産形成の最初の一歩になります。
よくある疑問・不安(Q&A形式)
Q1. 投資は元本割れが怖いです。少額から始めても意味がありますか?
A. 投資には元本保証がなく、価格が下落する可能性があります。この点は事実として押さえておく必要があります。そのうえで、NISAは少額から始められる制度のため、まずは「生活に影響のない範囲の金額」で試してみるという考え方もあります。無理のない金額から始めることが大切です。
Q2. NISAを始めた人には、どんなきっかけが多いのでしょうか?
A. 「毎日の少額支出を見直したことがきっかけで、資産形成にも関心が向いた」という声が多いと言われています。ただし、これは一般的な傾向としての紹介であり、具体的な統計データについては【要確認】です。ご自身の状況に照らして判断してください。
Q3. NMDが続きません。挫折しないコツはありますか?
A. 最初から毎日やろうとすると挫折しやすくなります。週1回、たとえば日曜日だけをNMDにする、フードデリバリーのアプリをスマホの1画面目から移動させて開きにくくする、カレンダーに◯印をつけて達成感を可視化する、といった小さな工夫から始めるのがおすすめです。
Q4. 楽天証券は他の証券会社と何が違うのですか?
A. 証券会社によって、手数料体系やポイント連携先、対応しているクレジットカードなどが異なります。楽天証券は楽天カード・楽天ポイントとの連携が特徴のひとつです。すでに楽天のサービスを利用している方は、ポイントを絡めやすい点にメリットを感じやすいと言えます。一方で、他の経済圏を使っている方は、それぞれの証券会社の特徴を比較したうえで選ぶことをおすすめします。
デメリット・注意点も正直にお伝えします
良い面だけでなく、始める前に知っておきたい注意点も整理しておきます。
- 投資は元本保証ではありません。NISAを含め、運用商品には価格変動リスクがあり、購入した時点より値下がりする可能性があります。
- NMDは固定費の見直しほどの即効性はありません。家賃や保険、通信費など固定費の見直しは一度行えば効果が続きますが、NMDは日々の意識・継続が必要な習慣です。
- ポイント経済圏への依存には注意が必要です。ポイント還元を目的に不要な買い物が増えては本末転倒です。以前の記事でも触れましたが、リボ払いや後から分割払いのような「見えにくい支出」には特に注意してください。
節約や投資は、無理なく続けられることが一番大切です。焦らず、ご自身のペースで進めてくださいね。
楽天証券の口座開設〜NISA設定までの手順
実際に始める場合の大まかな流れをまとめます。手元にスマートフォンと本人確認書類を用意しておくとスムーズです。
- STEP1:公式サイトから口座開設ページにアクセスする
- STEP2:メールアドレスを登録し、案内に沿って必要事項を入力する
- STEP3:本人確認書類(マイナンバーカードなど)をスマホで撮影してアップロードする
- STEP4:審査完了後、ログインIDなどが届く
- STEP5:NISA口座の開設を申し込む(通常口座と同時に申請可能)
- STEP6:入金し、まずは少額から積立設定を行う
手順や必要書類は変更される場合があるため、お申込み時は必ず公式サイトの最新の案内をご確認ください。
なお、資産形成を考えるうえでは、日々の支出だけでなく、住宅ローンのような大きな固定費の見直しも合わせて意識しておきたいところです。住宅ローンの諸費用ローンにご用心という記事もあわせてご覧ください。
まとめ
No Money Day(NMD)は、「使わない日」を意図的につくるだけのシンプルな節約習慣です。4%ルールで見ると、月1万円の支出削減がFIRE達成に必要な資産を約300万円減らす計算になり、決して小さな効果ではありません。
そして、NMDで浮いたお金は「使い切る」だけでなく、「置き場所を選ぶ」という視点を持つことで、10年後・20年後の景色を変えられる可能性があります。
まずは週1回のNMDから。そして、浮いたお金の置き場所のひとつとして、NISAが使える証券口座も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入・利用を保証・推奨するものではありません。投資は元本割れのリスクを伴います。最終的な判断はご自身の責任で行ってください。

