朝4時に起きるために、飲み会はほぼ断っている話

自己投資

毎朝4時に起きて2時間歩いています。それが今の私の、いちばん大切な習慣です。
その習慣を守るために決めたことのひとつが、「飲み会には極力参加しない」こと。
断ることへの罪悪感もありますが、朝起きるためには早寝するしかありません。

お酒は睡眠に何をするか

「お酒を飲むとよく眠れる」という話をよく聞きます。確かに寝つきは早くなります。でも、それは「よく眠れる」とはまったく別の話です。

■ アルコールが睡眠に与える影響(研究まとめ)

→ 睡眠の前半は深い眠りが増えますが、後半は逆に深い眠りが激減し、中途覚醒が増加します。アルコールの量・性別・年齢を問わず共通して起こることが確認されています(国立精神・神経医療研究センター)

→ 60万人超のOura Ringデータによると、少量のアルコールでも深い睡眠とレム睡眠が減少し、心拍数の上昇・心拍変動の低下が見られます(Oura Ring, 2025)

→ アルコールが寝つきをよくする効果は、連日摂取すると数日以内に消えます。その後、同じ効果を得るために摂取量が増えやすくなります(NCNP病院)

→ 日本酒1合(180ml)相当のアルコールが体から抜けるのに約3〜4時間かかります。就寝4時間前が飲酒のリミットとされています(阪野クリニック)

私はそもそもお酒が一滴も飲めません。だから飲み会に行っても飲まない、というより、飲み会そのものが自分には合わない場になりやすいのです。お酒が飲めない人間にとって、飲み会の場でできることは限られています。それでも遅い時間まで付き合えば、睡眠は削られます。朝4時に起きるには、遅くとも21時ごろには眠りにつきたいところ。飲まなくても、飲み会に行くこと自体がコストになります。

📊 KEY DATA
ビール500mlを3本飲んだ場合、アルコールが体から完全に抜けるまで約12時間。毎日これを続けると、年間で4,380時間がアルコール分解に費やされる計算になります。10年に換算すると約5年分の時間です。(Beverich株式会社)

「飲み会がいらない」は、少数派ではありませんでした

飲み会を断ることへの罪悪感は、どこから来るのでしょうか。おそらく「みんなは楽しみたいのに、自分だけ断っている」という感覚からではないかと思います。でも、実際のデータはどうでしょうか。

■ 職場の飲み会に関する意識調査

73%
職場の飲み会に
行きたくない
68%
飲みニケーションが
嫌い・どちらかというと嫌い
60%
参加は個人の
自由であるべき

出典:R&G「職場の飲み会意識調査」/産労総合研究所(2021, n=20〜60代男女)/ネクストレベル調査

「飲み会に行きたくない」と感じているのは、実は多数派でした。年代別に見ても、20代から50代以上まで大きな差はなく、全年代で6〜7割が「飲みニケーションは不要」と回答しています。

にもかかわらず多くの人が参加しているのは、「強制参加」が5.3%、「任意だが強制に近い空気」が36.3%と、断りにくい雰囲気がある職場が少なくないためです(識学調査)。本音と建前が大きくずれています。

飲み会に行かないことで、何時間が返ってくるか

飲み会1回にかかるコストを細かく分解してみると、思った以上に大きいことがわかります。

項目 所要時間 行かないことで得られるもの
準備・移動(往復) 約1時間 歩く時間・読書
飲み会本体 約2〜3時間 睡眠・翌朝の時間
アルコール分解(翌朝まで) 約4〜12時間 深い睡眠・早起き
翌日のパフォーマンス低下 半日〜1日 集中力・判断力

飲み会に「行かない」という選択は、単に夜の2〜3時間を守るだけではありません。翌朝の2時間と、日中の集中力まで守ることになります。

私が決めた「参加する」3つの基準

飲み会を「すべて断る」にはしていません。「厳選する」スタンスにしています。参加するかどうかは、次の3つで決めるようにしました。

01
自分が本当に行きたいと思えるか
義務感や断りにくさで参加する飲み会は、翌朝に必ず後悔します。「楽しみたい」「会いたい」という気持ちが先にあるかどうかが判断の基準です。それ以外は断ります。
02
4人まで(大人数は得意でないため)
大人数の場はエネルギーの消耗が大きく、翌朝の疲れ方が違います。少人数なら会話も深くなり、自分のペースで楽しめます。多くても4人を上限にしています。
03
19時終了・帰宅できること
21時就寝から逆算すると、アルコールのリミットは17時ごろが理想です。19時解散なら帰宅・入浴・就寝までのバッファができます。20時を超えそうな場合は参加しません。

断り続けたら、どうなったか

正直に言うと、断ることは今も簡単ではありません。「あの飲み会に行けば、何か大事なことを聞き逃すかもしれない」「輪から外れてしまうかもしれない」——そういう感覚は、誘いがくるたびに、じわじわと出てきます。これはFOMO(Fear Of Missing Out)と呼ばれる心理で、「見逃すことへの恐怖」です。飲み会に限らず、SNSを手放せない理由や、なんとなく予定を詰め込んでしまう理由も、根っこは同じかもしれません。

でも、仕方ないのです。すべてを選ぶことはできないから。

朝4時に起きるためには、早く眠るしかありません。睡眠時間を削るという選択肢は、はじめからありません。人生は短距離走ではなく、長距離走です。一晩の飲み会で体調を崩し、翌朝の2時間を失い、翌日の集中力を半分にして——それを何十回、何百回と積み重ねることが、長い目で見てどんな意味を持つか。

『エッセンシャル思考』(グレッグ・マキューン著)という本に、こんな考え方があります。「何かを選ぶとは、他の何かを捨てることだ」。大切なものを守り続けるには、意図的に何かを手放す必要があります。私にとってその「手放すもの」が、飲み会です。割り切れているわけではありません。ただ、そう決めています。

飲み会を断るのは、朝の2時間を守るためです。
すべては選べない。だから、大切なものを選ぶ。
そう決めてから、断るたびの後ろめたさと、少しだけうまく付き合えるようになりました。

実は、4時起きの習慣を家族以外にはまだ誰にも話していません。「すごい」と思われたいわけではないから。これは自分との約束であって、誰かに評価してもらうものではないと思っています。だから飲み会を断るときも、理由を長々と説明することはしません。

それでも続けていられるのは、成功している人たちの習慣を見れば確信が持てるからです。ティム・クックが3:45に起き、ジェイミー・ダイモンが4:30に起きて、最も大切な時間を朝に置いている。成功者の習慣を真似ることは、成功への最短距離だと信じています。誰かに話すためではなく、自分のために続けています。

飲み会を断った夜の翌朝、4時にすっきり目が覚めます。外はまだ暗い。歩きながら、昨日の選択が正しかったと静かに感じます。FOMOより、この感覚のほうがずっとリアルです。

データで禁酒を選んだ人たち

アルコールと睡眠の質の関係をデータで確認し、禁酒を選んだ人がいます。漫画『ドラゴン桜』『宇宙兄弟』を世に出した編集者・佐渡島庸平氏です。スマートウォッチで毎晩、心拍数と睡眠スコアを観察し続けた結果、「飲酒した日だけ数値が悪化する」と気づき、お酒を自然とやめました。もともと禁酒するつもりはなかったといいます。

世界の経営者の朝のルーティンを見ても、「夜をコントロールする」という発想は共通しています。Appleのティム・クックは3:45起床、JPMorganのジェイミー・ダイモンは4:30起床——早朝に最も重要な仕事や思考を置く人ほど、夜の時間の使い方を丁寧に管理している傾向があります。

📊 参考データ
世界の急成長企業1,086社のCEOへの調査(Inc. Magazine 2022)によると、64%が朝6時前に起床、約9割が7時前に起床しています。「早起き」と「夜の管理」はセットです。

まとめ

  • アルコールは寝つきをよくしますが、睡眠後半の質を確実に下げます。60万人超のデータで確認されています
  • 職場の飲み会に行きたくない人は約7割。断ることは少数派の行動ではありません
  • 飲み会1回の「コスト」は夜だけでなく、翌朝・翌日のパフォーマンスまで含まれます
  • 参加基準は3つ:本当に行きたいか・4人まで・19時終了
  • 朝の時間を守るために、夜を選ぶ。それだけで、翌朝が変わります

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