ポテンツァは痛い?クリニック選びで体験がまったく違った話

自己投資

35歳を過ぎてから、美容医療に力を入れるようになった。先日、ポテンツァ白玉点滴を受けてきた。通っているのはルラ(LÜLÄ)美容クリニック上野院。今回はポテンツァについて、データとあわせて書き残しておく。


ポテンツァとは何か

ポテンツァは、韓国製のRF(高周波)マイクロニードル機器だ。極細の針を皮膚に刺し、針の先端から高周波エネルギーを照射することで、真皮層に直接アプローチする。表皮へのダメージを最小限に抑えながら、深部への熱刺激でコラーゲン産生を促すのが特徴とされている。

今回受けたのは「美肌・マックーム(McCoom)導入」コース。マックームとは美肌成分を含む薬剤で、ポテンツァで開けた微細な穴から直接肌に浸透させる。毛穴の引き締め、肌質改善、ニキビ跡のケアなどに効果が期待されている。

RF照射
針の先端から直接
真皮層へ熱エネルギー
導入
マイクロチャネルから
薬剤を直接浸透
真皮深層
表皮ダメージを最小化
しながら深部へ作用

RFマイクロニードル治療については複数の皮膚科学的研究でコラーゲン産生の促進・皮膚弾力の改善効果が報告されている。Journal of Cosmetic Dermatologyに掲載された研究では、4〜6セッション後に肌のキメと弾力が有意に改善したと報告された例がある。


「ポテンツァは痛い」は本当か——2つのクリニックで体験して思うこと

ポテンツァについてよく言われるのが「痛い」という評判だ。実際、わたし自身も以前に別のクリニックで受けたとき、それを身をもって体験した。

そのとき困ったのが、麻酔クリームを自分で塗って来てくださいというシステムだったこと。家で塗布して来院したのだが、2週目の照射で激痛が走り、正直しばらくトラウマになった。「もうポテンツァはやらない」とすら思っていた。

今回、ルラ美容クリニック上野院を選んだのは口コミがきっかけだ。来院後に看護師さんが麻酔クリームを塗布してくれ、十分な時間を置いてから施術に入るという流れで、結果として痛みはほぼ感じなかった。

クリニック比較

「痛い」かどうかは機器が同じでも、麻酔の塗布方法・置き時間・出力設定によって体感がまったく異なる

以前のクリニック ルラ美容クリニック上野院
麻酔クリームの塗布 自分で自宅塗布→来院 看護師が院内で塗布
施術時の痛み(主観) 2週目は激痛・トラウマ級 ほぼ痛みなし
再受診意向 しばらく敬遠した また行きたいと思った

ポテンツァのダウンタイムについて

ポテンツァはダウンタイムのある施術だ。個人差はあるが、施術後は赤みが出ることが多く、人によっては点状の内出血が1〜3日程度続くこともある。大事な予定の前後には余裕を持ったスケジュールにしておくのが賢明だ。

時期 一般的な状態の目安
施術直後〜当日 赤み・熱感・点状の出血がみられる場合あり
翌日〜3日目 赤みが落ち着き始める。乾燥しやすい
1週間後〜 ターンオーバーが促進され、変化を感じ始めることが多い
効果の実感時期 コラーゲン成熟には3〜6ヶ月。複数回の施術が推奨される

日焼け対策と保湿は、ダウンタイム中はとくに丁寧に。施術前後はUVケアを徹底するよう、クリニックでも案内を受けた。


ポテンツァは何回受けるべきか、どのくらいの周期で?

「1回で効果が出るのか」はよく聞かれる疑問だ。結論から言うと、コラーゲン産生のメカニズム上、1回で完結する施術ではない。RF照射による熱刺激がコラーゲンの再合成を促すまでには一定の時間を要し、コラーゲンが成熟するまでには施術後3〜6ヶ月かかるとされている。

初期集中期
3〜5回
4〜6週間隔
が一般的
効果の出始め
1〜3ヶ月
コラーゲン産生の
ピークは術後6〜8週
メンテナンス
年2〜4回
3〜6ヶ月に1回
定期照射で維持

「1回受けたけど変わらなかった」という声があるとすれば、単回では効果を評価しにくい施術特性が背景にある。わたし自身はまだ1回目なので、今後のスケジュールをクリニックと相談しながら進めていくつもりだ。


ルメッカとポテンツァ、何が違うのか

美容医療に関心を持ち始めると、ルメッカ(Lumecca)の名前もよく出てくる。どちらを選ぶかで迷う人も多いようだが、この2つは目的も仕組みもまったく異なる

ルメッカはIPL(Intense Pulsed Light=強度パルス光)を用いた光治療機器で、光をメラニンやヘモグロビンに選択的に吸収させることで色素斑や赤みをターゲットにする。針を使わないためダウンタイムは比較的少ない。

ルメッカ(Lumecca) ポテンツァ(Potenza)
機器の種類 IPL(光治療) RFマイクロニードル
主な作用層 表皮〜真皮浅層 真皮深層
主なターゲット シミ・そばかす・赤み・毛細血管拡張 毛穴・肌質・ニキビ跡・弾力低下
コラーゲン産生促進 間接的 直接的(RF熱エネルギー)
ダウンタイム目安 1〜3日(赤み・一時的な色素沈着) 1〜5日(赤み・点状出血)
注意点 日焼けした肌への照射は禁忌 ニードル刺入のため感染予防・術後ケアが必要

「どちらが優れているか」ではなく、悩みの種類によって選ぶべき施術が変わるというのが正確なところだ。シミや赤みが主な悩みであればルメッカ、毛穴の開きや肌の凸凹感が気になるならポテンツァ。両方を組み合わせるコースを提案するクリニックも多い。


白玉点滴(グルタチオン点滴)とは

白玉点滴とは、強力な抗酸化物質であるグルタチオン(Glutathione)を静脈投与する施術だ。体内でも合成されるが、加齢とともに産生が低下することが知られている。経口サプリメントとは異なり、静脈投与は消化管での分解を経ないため体内への吸収効率が高い。

グルタチオンは肌のメラニン生成を抑制する働きがあり、美白・透明感のある肌への改善効果が期待されている。2012年にPhilippine Journal of Internal Medicineに掲載された二重盲検試験では、グルタチオン摂取群において肌の明度(L値)が有意に改善したことが報告されている。今回受けたのは1200mgの高用量コース。

今回の用量
1200mg
高用量コース
吸収効率
直接投与
経口比で大幅に高い
メラニン抑制
L値改善
二重盲検試験で確認

今回の施術内容と価格

施術 内容 価格(税込)
ポテンツァ 美肌・マックーム(McCoom)導入/期間限定コース ¥43,780
白玉点滴(グルタチオン点滴) グルタチオン 1200mg
※他の美容皮膚科メニューまたは手術と同時施術に限る
¥6,570

ポテンツァは期間限定価格。最新情報はルラ美容クリニック上野院の公式サイトまたはSNSで確認を。白玉点滴は単独受診では適用されないため、他の施術との組み合わせが前提となる。


外見の変化が行動に与える影響——データから見ること

肌の状態と心理的な状態には、研究レベルでの相関が報告されている。British Journal of Dermatologyに掲載された複数の研究では、肌荒れやニキビなどの皮膚疾患を持つ人の生活の質(QoL)スコアが、他の慢性疾患患者と同等かそれ以上に低下していることが示されている。これは主観的な気にしすぎではなく、肌の状態が日常生活・対人関係・自己評価に及ぼす影響が客観的に計測されているということだ。

経済学の分野にも、外見と収入の関係を定量化した研究がある。ダニエル・ハマーメッシュとジェフ・ビドルが1994年に米国経済学会誌(American Economic Review)に発表した論文「Beauty and the Labor Market」では、米国・カナダの複数の大規模調査データをもとに、外見が賃金に与える影響を分析した。

容姿が平均以下の場合
5〜10%
平均的な外見の人より
賃金が低い傾向
生涯賃金の差
約$106,000
約1,690万円
(1ドル=159.5円換算)
年収換算
約+$2,300
約37万円/年
(1ドル=159.5円換算)

この「ビューティー・プレミアム(beauty premium)」は職種を問わず広範に観察されており、弁護士・教授・営業職など、外見が業務に直接関係しないと思われる職業においても同様の傾向が確認されている。ハマーメッシュは2011年の著書『Beauty Pays』でこれらの知見をまとめ、「外見への評価は労働市場において中立ではない」と結論付けている。

もちろん、これは外見で人を評価することの正当性を示すものではない。ただ、外見への投資が趣味的な支出ではなく、経済合理性を持つ可能性があるという視点は、データとして持っておいてよいと思う。

肌の変化は加齢による生理的な事実でもある。以下のデータは「何もしなければ進むだけ」という現実を示している。

コラーゲン減少率
年1〜2%
20代後半をピークに
毎年低下し続ける
40代の変化
逆転
産生速度より
分解速度が上回るフェーズへ
光老化の影響
加速
紫外線ダメージが
加齢変化に重なる

おわりに

ポテンツァはダウンタイムのある施術だし、費用もそれなりにかかる。一度やれば終わりではなく、初期に複数回、その後も定期的に継続することで効果が維持される。それを踏まえて計画を立てるのが現実的だと思っている。

白玉点滴は今回初めて高用量で試したが、施術後の肌の透明感がいつもより早く出た気がした。あくまで体感だが、ポテンツァとの同日施術で価格が下がる仕組みは、組み合わせとして理にかなっている。

「何回か受けてみないと評価できない施術」であることは最初から知っておいた方がいい。1回で劇的な変化を期待するより、データを見ながらじっくり肌の変化を追っていく方が、美容医療との付き合い方として長続きする。

※ 本記事は個人の体験記録です。効果・ダウンタイムには個人差があります。施術の詳細・価格・適応については必ずクリニックにてご確認ください。

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